Bi'laxsコラム
生理によるむくみは改善できる?むくみの原因や解消法もわかりやすく解説
女性の多くが悩みを抱える、生理によるむくみ。生理中だけでなく、生理前でもむくみを感じる女性も非常に多い症状です。
今回は、生理によるむくみは改善できるのかについて紹介していきます。
むくみの原因や、解消法もわかりやすく解説していきますので、それぞれチェックしていきましょう。
【この記事で分かること】
・そもそも生理によるむくみとは?
・生理によるむくみは自分で改善できる?
・生理によるむくみの原因
・自分でできる!生理によるむくみの解消法9選
・生理によるむくみに関するよくある質問
そもそも生理によるむくみとは?
まずは簡単に、生理によるむくみについて解説していきます。
むくみの詳細は、大きく分けて以下3つです。
1.生理によって特にむくみやすいのは足や顔
2.生理によるむくみに個人差がある理由
3.生理前や生理中のむくみが続く期間はいつからいつまで?
それぞれチェックしていきましょう。
●生理によって特にむくみやすいのは足や顔
生理によるむくみは人によってさまざまですが、多くの場合足や顔を中心にむくみやすいといわれています。
顔周りはもちろんまぶたなどの目元周りがむくんだり、足ならふくらはぎを中心にむくみを感じたりすることが多い傾向にあります。
特に女性ならストッキングやタイツを履いて生活する方も多いため、余計に足のむくみを感じるようです。
ふとした時にむくみを感じると「太った」などと錯覚してしまうこともありますが、意識してみると時間帯によって状態が変化しているのが分かります。
よくあるのが、朝起きて鏡を見た時に顔がむくんでいるというもの。
そして夕方になって顔周りのむくみが取れて、今度は足がむくんでしまったというのが挙げられます。
むくみは一時的に太ったと感じるだけで、実際は体重や体脂肪などは変わっていません。
●生理によるむくみに個人差がある理由
顔や足にむくみを感じるのには個人差があります。
毎回生理が訪れる度にむくみを感じる方もいれば、全くむくみを感じないという方ももちろん存在しています。
中には月によってむくみを感じたりそうでなかったりする方もいるので、必ずしも全ての女性がむくみを感じるわけではありません。
むくみの感じ方もさまざまで、ホルモンやその人の体質にも関係しているのです。
いつもはむくみを感じないという方でも、その時の体調や季節的な原因でむくみを感じる方もいます。
●生理前や生理中のむくみが続く期間はいつからいつまで?
むくみを感じる原因は後ほど詳しく紹介していきますが、簡単にいうと黄体ホルモンが活発化している時がむくみやすいといわれています。
むくみを感じやすい時期は、主に生理が始まる2週間前から生理2〜3日ほどです。
この辺もむくみの感じ方は人によって異なるものの、3日以降だとむくみをあまり感じないという方が非常に多い傾向にあります。
生理によるむくみは自分で改善できる?
生理によるむくみは、自分で改善可能です。
自分でできる生理によるむくみの解消法も後ほど紹介していきますが、むくんでいる箇所を温めながらマッサージしたり、運動やストレッチなどをしたりなどの方法でむくみを解消できます。
もちろん、日々の食生活からでも十分むくみを解消することもできるので、マッサージや運動と合わせて食生活を見直すのもおすすめです。
あまりにもむくみが酷いと感じた場合は、漢方などを服薬して解消する方法もあります。
生理によるむくみの原因
ここでは具体的に生理によるむくみの原因について紹介していきます。
ここで紹介するむくみの原因は、以下2つが挙げられます。
1.生理前のむくみの原因は黄体ホルモンによるもの
2.生理中や生理後のむくみの原因は自律神経によるもの
それぞれチェックしていきましょう。
●生理前のむくみの原因は黄体ホルモンによるもの
先ほども紹介した通り、黄体ホルモン(女性ホルモン)が活発化している時がむくみやすいといわれています。
・食欲がいつもより増している
・いつもより気分が沈みがち
・血行が悪くなってむくみやすい
上記の症状は生理前や生理中に起こりやすく、そのほとんどは黄体ホルモンが大きく関係しているといわれています。
皮下組織に「浮腫(ふしゅ)」と呼ばれる水がたまった状態が医学的なむくみの原因ですが、生理時のむくみは排卵後の黄体ホルモンの分泌量が増加していることが原因となります。
黄体ホルモン=悪いものというわけではなく、子宮にたくさん栄養を与えて着床の準備を整えてくれる役割を持っています。
ですが結果的にそのせいでむくみを引き起こしているので、むくみは副作用の1つとして挙げられます。
●生理中や生理後のむくみの原因は自律神経によるもの
生理2週間前から生理2日辺りがむくみを感じやすいため、黄体ホルモンが最も活発化している時期です。
3日目以降から徐々に黄体ホルモンが減少していきますが、ホルモンの量が減少すると自律神経が乱れやすくなります。
・生理中はイライラしやすい
・生理痛のせいでいつもより動けない
生理期間中は常にむくみを感じるという方は、自律神経が乱れていることが原因になっている可能性が考えられます。
自分でできる!生理によるむくみの解消法9選
ここからは、自分でできる生理によるむくみの解消法を9選紹介していきます。
1.アルコールの摂取を控える
2.塩分の摂取を控える
3.カリウムを多く含む食材を選ぶ
4.足を高い位置に置いて寝る
5.ゆったりとした服を着る
6.お風呂に入浴剤を入れる
7.レッグウォーマーや腹巻を活用して寝る
8.軽い運動やストレッチを行う
9.薬や漢方を処方してもらう
それぞれチェックしていきましょう。
●アルコールの摂取を控える
アルコール自体あまり多く摂取するのは避けた方が良いのですが、生理中は血液中のアルコール濃度が高くなりがちになるので極力控えることをおすすめします。
利尿効果はありますが、血管が膨張して体内の熱を逃がしてしまいます。
女性はできる限り身体を冷やさないようにしたいため、むくみを防ぐためにもアルコールの摂取は控えるようにしましょう。
●塩分の摂取を控える
塩分の摂り過ぎは、体内に水分を蓄えようとする働きがあります。
水分が体内に溜まり過ぎると、むくみの原因となるので塩分量が多い食事などは控えてください。
毎回生理時にむくみを感じる方で、塩分量を気にせず食事している場合は日頃から意識してみることをおすすめします。
●カリウムを多く含む食材を選ぶ
・バナナ
・生のアボカド
・ぶどう
・さつまいも
・ほうれん草
・わかめなど
カリウムを豊富に含まれている食材を摂ることで、むくみ解消に大きく貢献してくれます。
積極的に摂ることで、体内に蓄積された塩分を外に排出してくれるのです。
ですが同時に身体を冷やしてしまう効果もあるので、元々冷え性の女性は注意してください。
●足を高い位置に置いて寝る
意外に実践されにくい対処法ですが、生理でむくみが気になる時は心臓の位置よりも足を高くして寝るのが効果的です。
高く上げ過ぎるとかえって寝苦しいと感じるため、心臓の位置より気持ち高めくらいで十分です。
体内の血液を循環させてくれるポンプ機能の役割を持っているふくらはぎを心臓よりも高くすることでむくみ解消へと繋がります。
●ゆったりとした服を着る
生理前や生理中は、極力締め付け感が少ない服装を心掛けましょう。
むくみを解消しようとスキニーやタイトなガードルを履きがちな方もいますが、かえって逆効果です。
身体を圧迫するとむくみを助長することに繋がり、身体を冷やす原因にもなります。
生理中だけでもゆったりとした服装を心掛け、できる限り身体を冷やさないようにしましょう。
●お風呂に入浴剤を入れる
生理時だけでなく、元々冷え性の方で足などがむくみやすいという方はお風呂に入浴剤を入れることをおすすめします。
浴槽にゆっくりと浸かることで身体が温まり、そこに入浴剤を入れることで血行が促進されます。
入浴剤は塩やマグネシウム、さらには炭酸ガスなどが含まれたものがおすすめです。
入浴中にむくみに効果的なツボを押してあげるのも効果的です。
それぞれむくんでいる箇所に効果的なツボは、以下の通りです。
むくんでいる箇所 | 効果的なツボ |
---|---|
顔のむくみ | ・全体的に首のサイドを押す ・耳たぶの後ろより少し下を押す |
目のむくみ | ・眉間をつまむ部分を押す ・こめかみと目尻の間のくぼみを押す ・黒目から2~3cm下の部分を押す |
足のむくみ | ・内側のふくらはぎを下から上に向かって滑らせる ※ふくらはぎをマッサージするのも効果的 ※自分が心地よいと感じる程度でOK |
●レッグウォーマーや腹巻を活用して寝る
足元が冷えてむくみやすいという方は、睡眠時にレッグウォーマーなどを活用することをおすすめします。
腹部を冷やすのも避けた方が良いので、腹巻の活用も効果的です。
睡眠時は汗をかいたりして身体が冷えやすくなるので、睡眠時こそ身体を温かくして寝ることをおすすめします。
●軽い運動やストレッチを行う
生理中のむくみは、軽い運動やストレッチを行うことで解消できます。
むくみ解消だけでなく、日頃の運動不足を解消する目的としても有効なので非常におすすめです。
運動やストレッチで身体を温めることで血行が促進され、むくみが解消されます。
朝起きて軽めのストレッチやヨガを定期的に行うだけでも、十分効果が期待できます。
●薬や漢方を処方してもらう
日常的に取り入れやすい対処法を実践しても、むくみが解消されないと感じる方は少なくありません。改善されないむくみ症状がある場合、産婦人科などの病院を受診しましょう。
むくみ症状は、体の中に余計な水分が溜まってしまうことが大きな原因です。
体の中に溜まっている水分を、尿として体の外に排出することで、むくみ症状の改善が期待できます。病院では、尿が出にくい人のために、尿が出やすくなる利尿剤や漢方薬を処方してもらえます。
利尿剤は薬が早く効きますが、その分尿の出し過ぎによる脱水に注意しなければなりません。
一方、漢方薬は効き目が緩やかですが、体への負担も少ないです。
ただし体質や症状によって、どちらの薬を選んだ方が良いのか異なります。
病院を受診し、医師とよく話し合ったうえで、自分の体質や症状に合った薬を選びましょう。
生理によるむくみに関するよくある質問
最後に生理によるむくみに関するよくある質問を紹介していきます。
ここで紹介するよくある質問は、以下の通りです。
1.生理中のむくみで体重はどのくらい増える?
2.生理中の体重が減るタイミングはいつ?
3.生理前のむくみを解消する飲み物はある?
4.生理中に食べてはいけないものはある?
それぞれチェックしていきましょう。
●生理中のむくみで体重はどのくらい増える?
生理中のむくみで体重がどのくらい増えるのかは、人それぞれです。
・ホルモン量
・食欲増進
・運動不足
・消化機能の低下
上記などの理由によって、生理中の体重増加は異なります。
ですが一般的に、2kg前後だといわれています。
●生理中の体重が減るタイミングはいつ?
生理前に比べて体重が2kg前後増えてしまうのは、仕方ないといわれています。
ですが生理中の2kgというのは、ほとんどの場合は水分です。
むくみなどの原因とされる水分は生理が終われば自然に身体から抜けるので、生理中に体重が増えても気にしなくて大丈夫です。
●生理前のむくみを解消する飲み物はある?
身体を冷やすことはできる限り避けた方が良いので、冷たい飲み物よりも温かい飲み物を積極的に摂ることをおすすめします。
特におすすめの飲み物は、以下の通りです。
・ホットの豆乳(ラテでも可)
・ハーブティー
・ココア
上記の温かい飲み物は生理痛緩和にも大きく貢献してくれます。
ホットの豆乳はラテにしても良いですし、好みでトッピングを加えても大丈夫です。
おすすめのトッピングは、身体を温めてくれる効果が期待できる「ジンジャー」や「シナモン」が最適です。
ココアにはポリフェノールが豊富に含まれているので、できるだけカカオ成分が多めの物が好ましいです。
ただし糖分や脂肪分が多いココアは、かえってむくみや体重増加の原因になります。
低脂肪の牛乳や豆乳にココアパウダーを加え、甘味が欲しい場合は蜂蜜を加えることでビタミンやミネラル類などの栄養も一緒に補えます。
●生理中に食べてはいけないものはある?
飲み物は冷たいのを控える分、食事くらいは好きに食べたいという方は多いものです。
ですがホルモンバランスなどが通常時と異なる状態であることから、飲み物同様食べ物にもやや気を遣って欲しいというのが正直なところです。
飲み物と同じで冷たいものばかりを食べていると血流が悪くなり、生理痛などを引き起こします。
そこに加えて糖質や塩分が多い食事をしていると、ホルモンバランスが崩れて生理痛はもちろんむくみなどの原因にもなります。
・冷たい食べ物
・糖質や塩分が多いもの
・添加物が多いインスタント食品
・カフェインが多い食べ物
上記4つの食べ物は、生理中はできるだけ控えるようにしましょう。
まとめ:自分でできることから生理のむくみを改善しよう
生理によるむくみの原因や、解消法などを紹介してきました。
生理は今後も長く付き合っていくものなので、食事や運動などの生活習慣を改善するだけでなく、解消法を1つでも多く知っておくと、むくみや生理痛を緩和することができます。
女性はとにかく身体を冷やさないようにする必要があるので、まずは本記事を参考に自分でできることから生理のむくみを改善していきましょう。