Bi'laxsコラム

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性交痛が起こる原因10選!対策や解決方法もわかりやすく解説

パートナーとの大事な行為の1つとされるセックス時に、痛みを伴うという女性は一定数存在しています。

せっかくの時間なのにパートナーに痛みのことを伝えず、心から楽しいと思えないのは非常にもったいないです。

今回は、性交痛が起こる原因を10選紹介していきます。

性交痛の対策や解決方法なども併せて紹介します。痛いと感じている方は是非参考にしてみてください。

【この記事で分かること】

・性交痛とは
・性交痛が生じる原因10選
・性交痛の対策や解決方法4つ
・性交痛の原因に関するよくある質問

そもそも性交痛とは?

冒頭でも紹介した通り、パートナーとの大事な行為の最中に痛みを伴うことを「性交痛」といいます。

行為中に必ず痛みを感じるという女性もいれば、数回に1度の頻度で痛いと感じる方など、痛みの頻度は人それぞれといえます。

それでも多くの女性が痛いと感じているため、昔から問題視されている事案です。

ここでは、性交痛に関する以下2つを紹介。

・性交痛とはどんな痛み?
・性交痛で痛みを感じやすい場所

それぞれチェックしていきましょう。

●性交痛とはどんな痛み?

痛みの感じ方は人それぞれではありますが、一般的に生理痛とよく似た症状が現れます。

そして性交痛が起こる原因は、1つとは限りません。

性行為最中になかなか膣内が濡れないという方や、挿入時は痛くないのに体位が悪くて特定の体勢で痛くなるという方もいます。

中には精神的な問題から性交痛を感じる方もいるので、原因はそれぞれです。

●性交痛で痛みを感じやすい場所

痛みを感じる箇所は人によって異なり、子宮や膀胱辺りが痛いと感じる方もいます。

・腟の入り口
・腟内
・子宮
・膀胱
・腰
・骨盤周辺など

代表的な痛みを感じる部分は、上記6つです。

性行為の最中だけ痛みを感じる方もいれば、性交後もしばらく痛みが続く方もいます。

性交痛が生じる原因10選

次に性交痛が生じる原因について紹介していきます。

ここで紹介する主な原因は、以下10個が挙げられます。

1.女性ホルモンの低下
2.更年期
3.出産後や産褥期
4.子宮筋腫・子宮内膜症など婦人科系の病気
5.外陰部・膣粘膜の萎縮
6.処女膜強靭症
7.ラテックスアレルギー
8.前戯不十分による摩擦
9.心因性や精神的ストレス
10.生まれつきの体質

それぞれチェックしていきましょう。

●原因1.女性ホルモンの低下

緊張したりストレスが発生したりすると、ホルモンバランスが大きく崩れてしまいます。

本来であれば性的興奮が高まると、腟壁周辺の毛細血管が膨張して潤滑液が溢れ出ます。

しかし、ホルモンバランスが乱れることによって、膣内が上手く濡れずうるおいが不足して結果的に痛いと感じる仕組みです。

●原因2.更年期

更年期を迎えた女性は、ホルモンの1つとされる「エストロゲン」が減少します。

エストロゲンが減少すると膣周辺のハリや弾力が失われ、細胞の衰えによって潤滑液の量も少なくなります。

そのため結果的に「濡れない」という状況に陥り、性交痛が発生するのです。

性交行為をしている最初は、なんとなくヒリヒリすることでかゆいと感じます。

それが次第に不快と感じるようになり、性行為=痛いと感じるようになります。

近年では20代でも更年期障害を訴える女性も増加傾向にあるようです。

●原因3.出産後や産褥期

出産後は妊娠前や妊娠時に比べて、女性ホルモンのバランスが非常に崩れやすい傾向にあります。

潤滑液の量も減ってしまい、結果うるおい不足で痛いと感じるようになります。

さらに出産を経験すると気になりだすのが、「会陰裂傷」や「会陰切開の痕のひきつれ」です。

「性行為をして、万が一会陰裂傷が起こってしまったら…」と不安になってしまう方もいます。

不安や緊張のせいで筋肉が強張ってしまい、性交痛を感じるという女性も一定数存在しています。

●原因4.子宮筋腫・子宮内膜症など婦人科系の病気

性交痛を感じる1つの原因として、婦人科系の病気が考えられます。

・子宮筋腫
・子宮内膜症
・性器クラミジア感染症
・カンジダ外陰腟炎など

あくまでも可能性であって、必ずしも婦人科系の病気とは一概にいえません。

それでも毎回性行為の度に痛みを感じる場合は何かしらの問題を抱えているということなので、1度婦人科を受診してみてください。

●原因5.外陰部・膣粘膜の萎縮

膣や外陰部に炎症が続いていると、女性ホルモンの分泌量が少なくなります。

これは閉経を迎えた女性にありがちな問題で、外陰部や膣粘膜が萎縮して挿入時に痛いと感じてしまいます。

対処法としては外用薬を服用したり、ヒアルロン酸のジェルを塗布したりするという方法が挙げられます。

閉経後の女性はとにかく細胞の活性化をする必要があるので、コラーゲンを生成する治療がおすすめです。

●原因6.処女膜強靭症

元々処女膜が厚く、膣の入り口が伸びにくいという女性も少なくありません。

挿入しても処女膜がなかなか破れないため、結果的に性交中ずっと痛みを感じます。

そのため処女膜強靭症の女性は、処女膜切開術を行う必要があります。

治療には保険が適用され、手術後は痛みもなく膣内挿入がスムーズになるのでおすすめです。

●原因7.ラテックスアレルギー

ラテックスアレルギーとは、要はアレルギーの一種です。

性交時にラテックスアレルギーが発生する条件としては、コンドームが自分の肌に合わないなどが挙げられます。

正確にはコンドームに使われる「天然ゴム」と、自分の肌との相性が悪いのが主な原因です。

天然ゴムの中に含まれる「ラテックスタンパク質」という成分が肌に触れることで、赤みやかゆみなどが発生します。

皮膚障害が発生すると挿入時の摩擦などで痛みを伴い、酷い場合は血圧低下や意識障害などのアナフィラキシーショックに似た症状が出ることもあるので要注意です。

しかし、性行為にコンドームは必要不可欠なため、コンドームを選ぶ際はラテックスアレルギーの方でも使えるものを使用しましょう。

●原因8.前戯不十分による摩擦

特に病気などの問題がないのに性交痛を感じる場合は、前戯不十分による摩擦が考えられます。

膣内が十分に濡れていない状態で挿入すると痛みを伴うため、しっかりと濡らしてから性行為を行うのが得策です。

潤滑液は性的興奮が十分に高まった状態で分泌されるので、女性はしっかりとパートナーに膣内をほぐしてもらうのがおすすめ。

特に痛みが発生しやすいのが、性行為に慣れていない男性が自分本位で進めようとしたばかりに痛みを感じる女性が多いことです。

挿入でなければ女性が心から気持ち良いと感じてもらえないと勘違いしていることが多いので、女性を気持ち良くさせたいのであれば男性側はしっかりと前戯をしてあげましょう。

●原因9.心因性や精神的ストレス

・性行為はいけないことと教えられて育った
・性的暴行を受けた経験がある
・その他精神的ストレスを抱えているなど

心因的な問題を女性側が抱えていると、性交痛を感じやすくなります。

特に性的な恐怖心を持っている状態の女性は無意識に性行為を拒否してしまい、大切なパートナーが相手でも頭と体が一致していない状態になるでしょう。

その場合はゆっくりと慣れさせる必要があるので、急いで性行為をする必要はありません。

●原因10.生まれつきの体質

処女膜強靭症や元々膣の入り口が狭い女性など、生まれつきの体質で性交痛を感じる方も一定数存在しています。

生まれつきの体質で性交痛を感じる方は、必ずといっていいほど挿入時に痛みを感じます。

処女膜強靭症と同じく、手術で解決できることが多いです。

どうしても痛みが強い場合は、検討してみてください。

性交痛の対策・解決方法4つ

一部の原因について対策や解決策を紹介してきましたが、ここでは以下4つの方法を詳しく紹介していきます。

・膣トレーニングやマッサージを行う
・水分不足や過度なダイエットに気をつける
・性交時はパートナーと不安を共有する
・性交痛が治らない場合は必ず医療機関を受診する

性交痛に悩んでいる女性は、それぞれチェックしてできるものから実践してみましょう。

●膣トレーニングやマッサージを行う

前戯がしっかりとしているはずなのに、なかなか濡れないという女性は多いです。

潤滑液は膣までの血液の量と、体内の水分量が大きく関係しています。

濡れやすくするためにはまず、膣や身体を整えることが大切になってきます。

膣トレーニングが効果的なので、以下の手順を参考に実践してみましょう。

1.好きな体勢で、肛門に力を入れて締める
2.肛門を締めて緩める手順を数回繰り返す

たったこれだけの簡単な膣トレーニングです。

体勢を選ばないでトレーニングができるため、通学や通勤時はもちろん夜寝る前に行うのもおすすめです。

●水分不足や過度なダイエットに気をつける

体内の水分不足が原因で、前戯をしてもなかなか濡れないという状況に陥っている可能性も考えられます。

性行為前に十分な水分補給をしておくことで、濡れやすくなることもあるのでぜひ実践してみてください。

また、直近で過度なダイエットをしていたというのも原因の1つとされます。

これも水分不足と同じで、体内の水分が乾いている可能性が考えられます。

水分不足も過度なダイエットも、水分が足りていないばかりに血液の巡りが悪くなり性的興奮を感じても濡れにくくなる原因になります。

ダイエットをするのは良いことですが、水分はもちろん健康的な食事も意識することで改善が見込めます。

●性交時はパートナーと不安を共有する

せっかく良い雰囲気になっているのに、痛いことを伝えて雰囲気を壊したくないという女性はかなり多い傾向にあります。

痛いことを伝える勇気がなく、痛みを我慢してしまいます。

しかし男性の中には、女性が思っている以上に痛がっていることに気付いている方は多いです。

実は全体の約6割もの男性が「きっと痛いだろうな…」と、不安に思っています。

そんな時は思い切って、女性から要望を出してみましょう。

・ゆっくり動いてほしい
・正常位(前から)がいいな
・いきなりじゃなくて、ゆっくり奥まで挿入して欲しいなど

男性側から「痛い?痛くない?」と聞かれた場合は、素直に伝えてみてください。

ストレートに伝えるのは心苦しいと感じる女性なら、上記のように要望を伝えることでムードを壊さずに性行為ができます。

ただし、あまりにも性交痛が酷い場合に無理してはいけません。

●性交痛が治らない場合は必ず医療機関を受診する

いろいろと試してみたけれど、どうしても性交痛が治らないという場合は必ず医療機関を受診してください。

性交痛の原因でも紹介しましたが、婦人科系の病気や処女膜強靭症なども考えられるので、原因が分からない場合は1度医療機関を受診しましょう。

性交痛の原因に関するよくある質問

最後に性交痛の原因に関するよくある質問を紹介していきます。

性交痛に悩む多くの女性が、以下のような不安を抱えている傾向にあります。

・膣の入り口付近の痛みは何が原因?
・膣の奥の痛みは何が原因?
・更年期による性交痛は治療できる?

それぞれチェックしていきましょう。

●膣の入り口付近の痛みは何が原因?

膣内に痛みはなく処女膜にも問題ない場合は、一般的に以下が考えられます。

・腟炎
・外陰炎
・精神的なストレス
・処女膜強靭症
・その他婦人科系の病気など

ホルモンバランスが崩れている可能性も考えられるので、1度病院で診察してもらった方が良いでしょう。

●膣の奥の痛みは何が原因?

挿入時に膣の奥が痛いと感じる場合は、以下が考えられます。

・子宮内膜症
・骨盤内感染症など

奥ではなく下腹部に痛みが出る場合も、上記の原因が考えられます。

放っておくと不妊症の原因にもつながり、手術を必要とするため早急に病院を受診して対処する必要があります。

●更年期による性交痛は治療できる?

年代に限らず性交痛は起こりますが、特に更年期を迎えた女性は痛みが酷い傾向にあります。

女性ホルモンの低下が主な原因とされているので、ホルモン補充療法を実施することである程度の改善が見込めます。

まとめ:性交痛は我慢せず痛みに合わせたケアをしよう

性交痛が起こる原因や対策などを紹介してきました。

性交痛は多くの女性が悩みを抱える大きな問題でもあります。

純粋にうるおい不足の可能性が考えられますが、婦人科系の病気の疑いもあります。
痛みがひどい場合は病院で診察してもらうようにしてください。

基本的には痛みの軽減や対処が可能なので、パートナーとの関係をより良いものにするためにも、そのままにせずしっかりと問題と向き合う必要