Bi'laxsコラム

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生理中のお風呂は避けた方がいい?お風呂に入る時や洗う時のポイントも

「生理中、お風呂は避けた方が良いのかな?」と、生理中のお風呂について悩んでいませんか?

生理中は何かとイライラして生理痛で悩む人も少なくないため、シャワーだけで済ませず湯船にはゆっくり浸かりたいところです。

この記事は、生理中お風呂に入っても良いか気になる人向けで、下記のことが分かります。

【この記事で分かること】

・生理中のお風呂は避けなくて良い理由
・お風呂に入るとき押さえておきたい4つのポイント
・体を洗う際の2つのポイント
・お風呂に入る3つのリスク
・生理中のお風呂に関するよくある質問

生理中のお風呂は避けた方がいい?

結論からいうと、生理中のお風呂は避けなくても大丈夫です。

生理中だと、「経血が止まらなくならないか」「入浴中、細菌が膣の中に入らないか」といったことを心配に思う方も多いのではないでしょうか。

しかし、入浴によって腟に細菌が入り込む心配はないとされ、また入浴中は水の圧力により経血が出にくい状態になると言われています。

また、湯船に浸かることは生理痛を和らげ、リラックスするためにも良い影響を与えると与えることが考えられています。

そのため、生理中であってもシャワーだけで済まさず、湯船にゆっくり浸かることは可能です。

とはいえ、湯船から出た時に経血が垂れることもあります。経血対策やお風呂に入る時に注意すべきポイントはいくつかあるのでしっかりと押さえておきましょう。

生理中にお風呂に入る時のポイント

実際に生理中にお風呂に入る時に押さえておきたい4つのポイントを紹介します。

・不衛生な湯船は避ける
・お風呂の温度は気にしなくても良い
・経血対策をしておく
・長風呂をしても問題ない

●不衛生な湯船は避ける

不衛生な湯船は避け、清潔なお湯に張り替えましょう。

お湯を何日も繰り返し使うことは、雑菌が増える原因となり不衛生です。

不衛生なお風呂は、生理中ではなくても避けたほうがよいといえます。

特に小さな子供がいる家庭では、誤って風呂の水を口にしてしまうこともあります。

また、何日も替えないお風呂は衛生面でも気になりますが、臭いやお風呂の桶がヌルヌルしてくることも不衛生に感じられます。

ただでさえ、イライラすることも多い生理の時期では、お風呂はリラックスする時間としても大切です。生理中は特にお風呂掃除も意識して、清潔なお湯に入ることを意識してみましょう。

●お湯の温度は気にしなくて良い

生理中においても、お風呂の温度は好みの温度で入りましょう。

一般的には、お風呂の温度は38℃〜40℃でぬるめ、42℃くらいで熱めと感じます。

元々ぬるめのお湯でゆっくり入るのが好きな人もいれば、熱めのお湯が気持ちよく感じる人もいます。お湯の温度の好みは人それぞれです。

「普段はぬるめのお湯が好みだけど、生理中のため体の冷えを心配して熱めのお湯にした方が良いのでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。

ただ、半身浴にもよいとされる、38℃くらいのぬるめのお湯でも体は温まるといわれています。したがって、お風呂の温度は熱めでもぬるめでも影響はないでしょう。

生理以外の時と同じ好みの温度でお風呂に入ることが大切です。

●経血対策をしておく

湯船に浸かっている時は水圧で経血が出にくくなりますが、出る時は垂れることもあります。そのため、経血対策をしておくことがおすすめです。

浴場ではすぐにシャワーで洗い流せるため、あまり気にはならないと思いますが、浴場から出て着替えるまでの間に床を汚す可能性があります。

また、子供とお風呂に入るお母さんは経血を見られたくない方もいるでしょう。

経血対策では、タンポンや月経カップを活用する、お風呂上がりにティッシュや汚れてもいいタオルを用意する対策を取りましょう。

また、お風呂上がりに直ぐショーツを履けるように、ナプキンをセットした下着や吸水ショーツを用意しておく方法もあります。吸水ショーツだとナプキンの必要もなく、少量の経血対策に役立つのでおすすめです。

自分にあった経血対策を見つけてみてください。

●長風呂をしても問題ない

お風呂の温度と同様に、生理中の長風呂も問題ありません。

膣の中に細菌が入り込んだり、お風呂の湯を汚したりなどの心配もないためです。

むしろ、湯船にゆっくり入ることは体が温まり、血行が良くなるので生理痛を和らげるためにもよいとされています。

ただ、長風呂でも入浴方法には注意が必要です。

極端な話ですが、「熱めのお風呂に肩まで浸かる全身浴を2時間続ける」といった入浴方法では、体に負担がかかることが考えられます。

長風呂には、みぞおち辺りまで浸かる半身浴がおすすめです。半身浴は38℃〜40℃で20分程度が良いとされています。

普段から、1日の疲れをとるために半身浴で長風呂をすることが好きな人もいます。

生理中でも、特に気にせず適切な方法で長風呂を楽しみましょう。

生理中のお風呂で洗う時のポイント

生理中、お風呂で体を洗う時、気になるところといえばデリケートゾーンです。

デリケートゾーンは蒸れやすく、臭いも気になるため、生理中はとくにしっかり洗いたくなるものです。

また、デリケートゾーンは友達にも話しづらい内容のため、どのように洗ってよいか分からない人もいると思います。

次に、生理中で体を洗うときの2つのポイントについて説明します。

・デリケートゾーンは腟内まで洗いすぎない
・デリケートゾーン専用のソープを使う

●デリケートゾーンは膣内まで洗いすぎない

デリケートゾーンを洗う時、腟内まで洗う必要はありません。

腟内を強く洗いすぎてしまうと、膣の自浄作用を弱め膣炎の原因となることがあります。

膣の中には、他の細菌が入り込んだり、繁殖したりしないようにするための自浄作用があります。

膣を洗いすぎると、自浄作用の働きを持つ菌まで洗い流してしまい膣を傷つける可能性も考えられます。

しっかりと洗いたくなるところですが、膣の中まで無理に洗おうとしないようにしてください。

●デリケートゾーン専用のソープを使う

デリケートゾーンは専用のソープを使うと安心です。

デリケートゾーン専用のソープは肌と同じ弱酸性で、普通のボディソープよりも洗浄力がマイルドです。

デリケートゾーンは低刺激のタイプのもので洗ったほうがしみないため、おすすめです。

刺激が強いもので、ゴシゴシと強く洗うと、肌が傷ついたりして、トラブルの元になります。

デリケートゾーンは優しく、専用のソープで洗いましょう。

生理中にお風呂に入るリスクはある?

生理中のお風呂は特に問題ありませんが、状況によっては少なからずリスクはあります。生理中にお風呂に入るリスクは下記の3つです。

リスクを事前に知っておくことで防げることもあるので、ぜひこちらもチェックしましょう。

・感染症のリスク
・浴場が汚れるリスク
・貧血のリスク

●感染症のリスク

家庭用のお風呂では問題ありませんが、温泉などでは感染症のリスクもあります。

温泉や銭湯には、施設によっては雑菌も多く含まれていることがあります。

また、経血の付着により他人に感染症を移してしまうリスクもあります。

このような理由から、生理中の入浴を禁止とする施設もあるようです。

●浴場が汚れるリスク

湯船から出た時、経血が垂れることによって浴場が汚れて他人へ不快感を与えてしまうリスクが考えられます。

また、お風呂から出たあとに、お気に入りのお風呂マットを経血で汚してしまうことも少なくありません。

例えば家庭のお風呂の場合、一人暮らしならば気になりません。しかし、家族がいる場合に経血のついた浴場を見ると驚いてしまいます。

とくに男性やまだ生理を理解していない子供の場合、血を見ることに慣れていません。意図せず大量の血液を見てしまったという衝撃を与えてしまう可能性があります。

また、温泉など公共の場だと赤の他人が沢山います。家族なら許容していることも考えられますが、公共の場にはいろいろなタイプの人がいるため注意が必要です。

浴場が汚れるのは、他人へのマナー違反となるリスクがあります。

●生理中における貧血のリスク

生理中のお風呂では、貧血によるリスクがあるので注意しましょう。

生理中は出血しているため、貧血になりやすいといわれています。

また、生理中で体を温めるため、長風呂をしてしまうケースも少なくありません。

長風呂をすることで、お風呂上がりにクラクラして目が回ってしまうこともあるので注意が必要です。

生理中のお風呂に関するよくある質問

生理中のお風呂事情は沢山の人が気になるテーマです。

最後に、生理中のお風呂でよくある質問3つをご紹介します。

・生理中は温泉・銭湯などには入れない?
・生理中のお風呂で経血がでない方法はある?
・生理中のお風呂上がりに関する注意点はある?

同じような悩みを抱える人の疑問を把握し、事前に対策していきましょう。

●生理中は温泉・銭湯などには入れない?

生理中の温泉・銭湯は基本的に入らないほうが良いでしょう。
もし入るのであれば、施設の注意事項を確認のうえ対策が必要です。

生理中に温泉や銭湯に入らないほうがよい理由は、他人へのマナーの問題です。

温泉に入りたくても、生理中の人と同じ湯船に浸かりたくない人や垂れた経血で不快な思いをさせてしまうケースがあります。

温泉・銭湯はあくまでも公共の場になるため、他人への配慮が大切です。とはいえ、わざわざ温泉に来たからには入浴したいところです。

もちろん入浴自体は可能ですが、施設によっては生理中に入ることを禁止していることもあるので、施設の注意事項の確認は必要です。

また、他人に不快感を与えないために、経血が漏れない対策をしましょう。

旅行中に生理が重なりやすそうな人は、お風呂付き部屋の利用を考えたり、病院で相談して低用量ピルで生理日を移動させたりなどの方法などもあります。

●生理中のお風呂で経血がでない方法はある?

お風呂で血がでなくするために、タンポンや月経カップを使う方法があります。

湯船の中では水圧があるため、ある程度は経血を抑えられますが、湯船から出た際に出血自体を止めることは困難です。

そのため、プールに入る時と同じ考えで、タンポンや月経カップを使って経血が漏れない対策を考えましょう。

ポタポタと垂れることがなくなるため、お風呂上がりに急いで対策をする必要もなく、子供とお風呂に入らなくてはいけない人だとタンポンを使う方も多いようです。

●生理中の風呂上がりに関する注意点はある?

風呂上がりには、経血が垂れないようにする対策を事前にしておくことがおすすめです。

風呂上がりで気になるのが、経血が垂れてしまうことで床やバスマットを汚してしまうことです。特に明るい色のバスマットや珪藻土バスマットだと汚れが目立ち、血を落とす手間がかかります。

対策として、浴場から手が届くところにタオルと下着を用意しておき、脱衣場ではなく浴場で体を拭く方法があります。浴場だと、血をすぐ洗い流せるので垂れても安心です。

なお、タオルやバスマットに万が一血を付けてしまったら早めに水ですすぎましょう。お湯だと汚れがとれにくくなってしまうので注意してください。

まとめ:生理中でもリラックスしてお風呂に入ろう

生理中、お風呂に入ることは基本的には問題ありません。長風呂も可能で、温度など神経質になりすぎる必要もありません。

デリケートゾーンは、腟内まで洗わずに専用ソープを使って丁寧に洗いましょう。

ただ、湯船から出たとき経血が垂れることがあるため、経血対策することがおすすめです。

経血対策は、自分だけではなく同居する家族や、温泉や銭湯などの公共の場でも必要なマナーとなってきます。

生理痛を和らげて、イライラ対策のための気分転換を図るためにも、お風呂でのリラックスタイムは大切です。