Bi'laxsコラム

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生理前にニキビができやすくなる原因は?特徴や対策もわかりやすく解説

「生理前にニキビができやすくなるのはなぜ?」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

本記事では、生理前にニキビができやすくなる原因やニキビの特徴、ニキビの対策・改善方法などについて詳しく解説していきます。

この記事を最後まで読み終えていただければ、生理前のニキビの特徴がわかり、適切なニキビケアに役立つでしょう。生理前のニキビをきれいにしたい人は、ぜひ参考にしてください。

【この記事でわかること】

● そもそも生理前のニキビはいつからできやすくなる?

● 生理前にニキビができやすくなる原因

● 生理前に見られるニキビの特徴

● 生理前のニキビ対策や改善方法

● 生理前のニキビに関するよくある質問

そもそも生理前のニキビはいつからできやすくなる?

生理前にニキビができやすくなるのは、生理から2週間ほど前の時期です。

生理の2週間前は、排卵期が過ぎた頃の時期であり、「黄体期」と呼ばれます。排卵後の女性の身体は、女性ホルモンのバランスが大きく変化し、肌のコンディションが乱れがちです。

皮脂の量が増えたり、顔が油っぽくなったりして、ニキビができやすくなります。排卵後から生理前にかけて、肌は普段以上にデリケートな状態であるため、適切なケアが必要です。

また、この時期は心身の不調を引き起こしやすく、肌に影響する場合もあります。肌のコンディションが乱れてきたら、規則正しい生活や食事・睡眠に気を配り、生理前のニキビを防ぎましょう。

生理前にニキビができやすくなる原因

生理前はニキビをはじめとしたさまざまな肌トラブルが起こりやすくなります。

生理前にニキビができやすくなる原因は以下の通りです。

  • ・月経周期とホルモンの関係によるもの
  • ・ニキビと男性ホルモンの関係によるもの
  • ・黄体ホルモンの影響によるもの

上記3つの原因について詳しく解説していくので、確認してみましょう。

月経周期とホルモンの関係によるもの

月経周期は、女性ホルモンのバランスの変化によって成り立っています。

女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンの2種類です。

ホルモンの種類 主な作用
エストロゲン ● 妊娠の準備を整える

● コラーゲンを生成して女性らしい丸みを帯びた身体を作る

● 髪や肌に潤いを保つ

● 自律神経を整える

プロゲステロン ● 妊娠を維持する

● 体内に水分や栄養素をため込む

● 皮脂の分泌を活発にする

2種類の女性ホルモンは、月経周期に合わせて分泌量が変化し、肌のコンディションに関わります。月経周期に伴うホルモンバランスの変化は、以下の通りです。

月経周期 月経周期の詳細 ホルモンバランス・肌の変化
月経期 生理開始~生理後 ● エストロゲンの分泌量が増える

● 生理開始に伴い、プロゲステロンの分泌量が低下する

● 肌のコンディションが整い始める

増殖期 生理後~排卵前まで ● 肌や髪にツヤが出る
排卵 排卵前後1日 ● エストロゲンの分泌量が一時的に増える
分泌期 排卵後~生理開始まで ● エストロゲンの分泌量が低下し、プロゲステロンの分泌量が急激に増える

● ニキビを始めとした様々な肌トラブルが起こる

排卵後から生理前にかけて、肌をキレイに保つエストロゲンの分泌量が減り、皮脂の分泌を活発にするプロゲステロンの分泌量が増えることがわかります。

生理前の肌は余分な皮脂が毛穴に詰まり、ニキビができやすい状態です。

ニキビと男性ホルモンの関係によるもの

女性の卵巣からは「テストステロン」という男性ホルモンが分泌されており、生理前のニキビに関係しています。

実は、テストステロンの分泌量そのものは生理周期に合わせて変動しません。ただし、排卵後にエストロゲンの分泌量が減少するとテストステロンが優位になり、男性ホルモンによる影響を受けやすくなります。

テストステロンは皮脂の分泌量を増やし、角質層を分厚くします。皮脂が毛穴に詰まるので、ニキビができやすいだけではなく重症化しやすいといえるでしょう。

また、テストステロンの影響を受けやすい部位はフェイスラインです。ストレスによるニキビもできやすく、一度ニキビができるとなかなか治らないという特徴があります。

黄体ホルモンの影響によるもの

プロゲステロン(黄体ホルモン)は、排卵後から生理前にかけて急激に分泌量が増加します。

妊娠の維持に関わり、子宮内膜を分厚く保てるように働きかける一方、肌トラブルを引き起こす原因ともなります。プロゲステロンによる肌への影響は以下の通りです。

作用 ニキビができる理由
皮脂の分泌を増やす 急に増えた皮脂が毛穴に詰まり、ニキビができたり、元々できていたニキビが悪化したりする
肌の乾燥を促す 肌の水分量が低下し、肌を守ろうとして角質が分厚くなり、毛穴を塞いでしまう

プロゲステロンの分泌量が増える時期は、ニキビや肌トラブルに悩まされがちです。

しかし、生理が開始すれば、プロゲステロンの分泌量は自然に低下します。ツヤのある肌へ導くエストロゲンの分泌量が増加するので、生理前にできたニキビは自然に治まるでしょう。

生理前に見られるニキビの特徴

普段はニキビがなく、美肌をキープできている人でも生理前になるとニキビができやすくなるものです。生理前にできるニキビのタイプについて知り、肌のケアに活かしましょう。

生理前に見られるニキビの特徴は以下の通りです。

  • ・肌荒れや乾燥が生じるケースが多い
  • ・男性ホルモンの影響が強い場所にできやすい

上記2つの特徴について解説していくので、自身の症状と比較してみましょう。

肌荒れや乾燥が生じるケースが多い

生理前のホルモンバランスの変化は、肌荒れや乾燥を引き起こしやすくなります。生理前に肌のコンディションが乱れる原因は、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの減少です。

エストロゲンは肌をきれいにキープするように働きかけているので、生理前にエストロゲンが減少すると、肌のトラブルが増えます。

また、乾燥している肌であっても、ニキビはできるので注意が必要です。潤いが不足していると、過剰に皮脂を分泌して肌を守ろうと働きます。その結果、皮脂が毛穴に詰まり、ニキビができやすくなる仕組みです。

さらに、乾燥した肌はバリア機能が低下しているので、外部からの刺激に弱くなります。敏感な状態の肌は、ニキビの原因となるアクネ菌が繁殖し、ニキビが増えがちです。

したがって、肌が長時間うるおった状態をキープできるように、適切なスキンケアで乾燥を防ぎましょう。

男性ホルモンの影響が強い場所にできやすい

生理前のニキビは、顔を中心に顎や頬、フェイスライン、眉間に多いといえます。ニキビができやすい部分は、ヒゲや眉毛が生える部分です。

男性ホルモンの影響を強く受けやすい場所に、生理前のニキビはできやすい傾向にあります。

また、顔以外では背中や前胸部にできるニキビは悪化しやすいといえるでしょう。

炎症を起こした赤いニキビは、ニキビ跡や色素沈着が残る場合があるので、悪化する前に適切に対処することが大切です。

「いつもよりニキビの数が多い」「炎症を起こしていて痛む」という場合、スキンケアだけではなく休息も意識して取り入れましょう。

生理前のニキビ対策や改善方法

生理前のニキビは、適切な対策や改善方法を実践することで、肌のコンディションが整いやすくなります。生理前のニキビ対策や改善方法は以下の通りです。

  • ・バランスの取れた食事を取り入れる
  • ・日頃のスキンケアを見直す
  • ・ニキビを触ったり潰したりしない
  • ・入浴方法を工夫する
  • ・症状がひどい場合は病院を受診する

上記5つの対策や改善方法について解説していくので、美肌のキープに役立ててください。

バランスの取れた食事を取り入れる

肌のコンディションは、豊富な栄養素を含む食事によって整いやすくなります。

肌のターンオーバーやホルモンの生成には、多くの栄養素が必要です。美しい肌を目指すためには、主食・主菜・副菜が揃っている、バランスの取れた食事を意識しましょう。

特におすすめの栄養素は、主に以下の通りです。

栄養素 食材 期待できる効果・効能
ビタミンC ● ブロッコリー

● オレンジ

● ピーマン

● キウイ

● 抗酸化作用により肌の老化防止

● コラーゲンを作るサポート

● 炎症を抑える

ビタミンB1 ● 豚肉

● 玄米

● たらこ

● うなぎ

● 皮脂の分泌を調整
ビタミンA ● かぼちゃ

● ブリッコリー

● モロヘイヤ

● たら

● にんじん

● 肌の再生を促す
ビタミンE ● うなぎ

● かぼちゃ

● たらこ

● サーモン

● 皮脂の分泌を調整
ビタミンB2 ● 納豆

● うなぎ

● ブロッコリー

● 鶏のレバー

● 皮脂の分泌を調整

生理前は、つい脂質の多いジャンクフードや糖質が多いスイーツを食べたくなってしまいますが、可能な限り控えましょう。

ただし、食べたいものを過度に我慢しすぎると、かえってストレスで肌荒れやニキビが増えてしまうでしょう。したがって、食べたい量を摂取せず適切に調節すれば、肌のコンディションを整えながらストレス解消にもつながります。

日頃のスキンケアを見直す

日頃から適切なスキンケアを取り入れることで、生理前のニキビを防ぐのに役立ちます。

洗顔は1日2回が基本であり、しっかりと泡立てた洗顔料で、優しく洗い流しましょう。ニキビの予防や角質除去のために手でゴシゴシ洗ってしまうと、過剰な皮脂を増やすのでおすすめできません。

また、洗顔料のすすぎ残しは、ニキビが発生する原因の1つです。そのため、泡が残っていないか鏡で確認してください。

洗顔後は、肌質や肌の状態に合った化粧水を使用し、乳液やゲルなどの油分の少ない保湿剤で蓋をしましょう。ただし、ニキビが発生しやすい箇所に保湿クリームを塗ると、油分によってアクネ菌が増殖しやすくなるので注意が必要です。

ニキビを触ったり潰したりしない

ニキビができると気になって触ってしまったり、潰して芯を押し出したりしてしまう人もいますが、おすすめできません。

ニキビができたら、ニキビ用の軟膏を塗り、なるべく触らないようにしましょう。自己判断でニキビを処理しようとすると悪化するおそれがあるので、皮膚科を受診してください。

入浴方法を工夫する

入浴方法を工夫しながら、ニキビ予防につなげましょう。

工夫したいポイントは、主に以下の通りです。

ポイント 効果や注意点
洗髪→洗顔→上半身→下半身の順に、上から下へ意識して洗う ● すすぎ残しによる毛穴のつまりや、肌トラブルを防ぐ
しっかりと泡立てた石鹸やボディソープで肌を優しく洗う ● ゴシゴシ洗うと肌を傷付けて、毛穴に雑菌が侵入しやすくなるため注意
38~39度の適温で入浴する ● 自律神経が整い、肌のコンディションが整う

● 肌の水分量を保ちやすく、肌に必要な皮脂を洗い流してしまうリスクが低い

顔や身体を洗う際、低刺激性の石鹸やボディソープの使用もおすすめです。洗浄力の強い石鹸やボディソープは、肌を健やかに保つために必要な皮脂まで洗い落としてしまい、肌が乾燥しやすくなります。

また、ニキビを予防するには、シャワーだけで済ませてしまうのではなく、しっかりと入浴することが大切です。

お風呂の湯に浸かることで毛穴が開き、毛穴に詰まった老廃物を排出しやすくなります。

症状がひどい場合は病院を受診する

生理前のニキビが中々治らない場合、医療機関の受診を検討してください。

医療機関では診察に基づき、適切な治療薬を処方してもらえるだけではなく、スキンケアや化粧品に関する相談もできるでしょう。

また、初期のニキビなどが悪化する前に受診することで、適切な治療を早めに始められます。

炎症がひどくなる前の段階であれば、ニキビ跡や色素沈着も残りにくいといえます。

症状がひどい場合はもちろん、できるだけ早めに医療機関を受診して、ニキビの早期改善を目指しましょう。

生理前のニキビ症状で受診する場合、皮膚科で治療を受けるのが良いでしょう。ただし、ニキビ以外に生理不順やPMS(月経前症候群)で悩んでいる人は、婦人科の受診がおすすめです。

生理前のニキビに関するよくある質問

最後に、生理前のニキビに関するよくある質問を紹介します。

  • ・生理前のニキビがあごにできる主な原因は?
  • ・生理前のニキビは必ず治る?
  • ・生理前のニキビを早く治す方法は?

上記の回答も合わせて理解し、生理前のニキビに関する悩みの解決に役立てましょう。

生理前のニキビがあごにできる主な原因は?

生理前に、あごや口の周りにニキビや吹き出物ができる主な原因は、女性ホルモンのプロゲステロンです。なぜなら、プロゲステロンは皮脂の分泌を盛んにする作用があるからです。

他にも、以下のような原因が関係しているおそれがあるので、チェックしましょう。

  • ・肌の乾燥や新陳代謝の低下
  • ・ストレス
  • ・血行不良による医療の働きの低下

あごや口の周りのニキビは炎症を起こしやすく、痛みを伴うケースも少なくありません。しばらく様子を見て治らないようであれば、婦人科に相談しましょう。

生理前のニキビは必ず治る?

生理前にできたニキビは、生理が始まると徐々に症状が落ち着き始めます。なぜなら、減少していたエストロゲンの分泌量が増えてホルモンバランスが整うからです。

ただし、ストレスや不摂生な生活習慣がニキビの原因である場合、生理が始まってからもニキビが長引いたり、悪化したりするおそれがあります。

したがって、日頃から適切なスキンケアや規則正しい生活を意識することが大切です。「なかなかニキビが良くならない」と感じたら、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。

生理前のニキビを早く治す方法は?

生理前にできたニキビを早く治す方法は、医療機関を受診して、適切な治療を受けることです。

医療機関で処方される軟膏や飲み薬は、市販薬よりも有効成分の含有量が多いので、ニキビを早く治せます。生活習慣の改善ポイントや肌トラブルの相談を気軽に行えるのも魅力的です。

生理前にはニキビ対策をしながら肌トラブルを改善しよう

生理前の女性の肌は、ホルモンのバランスの変化によりニキビができやすくなります。

特に顔は目立ちやすく、男性ホルモンの影響を受けやすいフェイスラインはニキビが悪化しやすいのが特徴です。

日頃から適切なスキンケアや、バランスの整った食事、入浴方法の工夫などを取り入れて、ニキビ症状の軽減を目指しましょう。なかなかニキビが治らない場合や、悪化してしまった場合は、皮膚科や婦人科の受診がおすすめです。