Bi'laxsコラム
生理中は温泉に入っていい?対処法や温泉旅行と重ねない対策も解説
この記事では、生理中は温泉に入ってもよいのかについて解説していきます。「生理中に温泉に入りたいけれど、どのような対策をすればよいのか?」と悩む人は少なくありません。
この記事では、生理中に温泉に入るリスクや気をつけたいポイントなども詳しく解説していきます。生理中でも温泉気分を味わいたい人は、ぜひ最後までこの記事をお読みください。
【この記事でわかること】
● 生理中の温泉はなるべく控えたほうがよい
● 生理中に温泉に入る主なリスク
● 生理中にどうしても温泉に入りたいときのポイント
● 生理と温泉旅行がかぶりそうなときの対策
生理中の温泉はなるべく控えたほうがよい
身体の冷えは生理痛を悪化させやすいため、入浴によって身体を温めると生理痛緩和に役立ちます。しかし、公共の温泉施設を生理中に利用するのは控えたほうがよいでしょう。
エチケットとして、生理中の入浴を禁止している公衆浴場や温泉施設もあります。また、温泉の水質によっては、生理中の入浴を禁忌となっているケースもあるので注意してください。
生理中に温泉に入る主なリスク
生理中に温泉に入ることによる主なリスクは以下の通りです。
- 貧血・脱水症状が起こるリスク
- 浴場が経血で汚れるリスク
- 感染症にかかる・うつすリスク
詳しく解説していきます。
貧血・脱水症状が起こるリスク
生理中は、経血によって血液や身体の水分が失われている状態です。
温泉に入って身体が温まると末梢の血管が広がり、脳に運ばれる酸素が不足しやすくなります。元々貧血を起こしやすい女性は、入浴中や入浴後にめまいやふらつきが起こることがあります。
また、発汗量が増えて体内の水分が失われ、脱水の症状が起こる人も少なくありません。
浴場が経血で汚れるリスク
生理2〜3日目の人や、元々経血量が多い人は、経血で脱衣所や浴場を汚してしまう場合があります。
入浴中は水圧によって腟から経血が漏れにくくなるため、浴槽内の湯を汚してしまう心配はそれほどありません。しかし、湯から上がった途端に経血が漏れてしまうこともあります。
経血が人の目に触れるのは、恥ずかしい思いをするだけでなく、他の利用客にとっても気持ちのよい光景ではありません。
感染症にかかる・うつすリスク
生理前から生理中にかけて、女性ホルモンのバランスが乱れるため、免疫力が低下します。特に、不衛生な生理用品の長時間使用や不潔な湯への入浴などで、腟炎などの感染症を起こすおそれがあります。
自宅でお風呂に入っても、腟炎にかかる可能性は少ないとされています。
一方、温泉では不特定多数の人が利用して、雑菌が繁殖しやすいため、生理中は避けたほうがよいでしょう。また、感染症にかかるリスクが高まるだけでなく、経血を介して周囲に感染症をうつすリスクもあります。
生理中はデリケートな状態であることをしっかり把握しておき、周囲への配慮も欠かさないようにしましょう。
生理中にどうしても温泉に入りたいときのポイント
生理中に温泉旅行に来てどうしても温泉に入りたいときのポイントは以下の通りです。
- 個室の風呂に入る
- 足湯のみ浸かる
- 月経カップを使用する
- 周囲の人へ最大限配慮する
- 温泉の入浴剤を楽しむ
生理中に温泉に入りたい人は確認してみましょう。
個室の風呂に入る
生理中に温泉旅行をして、大浴場を利用できない場合は、個室の風呂がおすすめです。湯船に浸かって身体を温めることで血行が促され、生理痛の緩和やむくみの解消に役立ちます。
また、部屋に備え付けの風呂がない場合、貸切り風呂や他の利用客のいない時間帯を利用して、シャワーやかけ湯で済ませましょう。
湯船に浸からなくても、タンポンや月経カップを使用し、脱衣所や浴場を汚さないための工夫が大切です。
足湯のみ浸かる
温泉旅行地に足湯に浸かれる施設があれば、生理中でも温泉気分を楽しめます。
生理中は普段よりも体調が変わりやすく、身体のだるさを感じやすいものです。足湯によって、血行促進や疲労回復といった効果を期待できるでしょう。
パートナーや友人と会話しながら利用できる点も、足湯ならではの醍醐味です。
月経カップを使用する
月経カップとは、腟内に入れて経血を溜めておくことを目的とした医療用シリコンです。カップ内に経血が溜まったら経血を捨て、清潔な月経カップを装着します。
使っていた月経カップは、消毒すれば繰り返し使用できるので、経済的にも環境的にも優しい生理用品です。
月経カップを使用すれば、経血が腟外に漏れ出る心配なく過ごせるでしょう。入浴前から湯上がり後まで経血を気にせず、温泉を楽しめます。最大8時間程度使用できるので、長時間の移動を伴う温泉旅行にもぴったりです。
ただし、温泉の湯は雑菌が繁殖しやすいため、入浴中に使っていた月経カップを使用し続けるのはおすすめできません。入浴後はできるだけ早めに、新しい月経カップや他の生理用品に替えましょう。
周囲の人へ最大限配慮する
生理中に大浴場を利用する場合、周囲の人への配慮を欠かさないようにしましょう。
- 使用済みの生理用品は周囲の目に触れないようにトイレで扱う
- お湯に入る前に洗い場でデリケートゾーンをキレイに洗っておく
- 混雑する時間帯はできるだけ避ける
時期や体質によっては経血量が少ない人もいますが、生理中であれば経血が漏れ出る可能性はあります。
他人の経血を見て、不快な気分になる人もいます。かけ湯やシャワーのみの利用であっても混雑する時間帯を避け、空いている時間帯に入りましょう。
温泉の入浴剤を楽しむ
生理中で大浴場を利用できない場合や温泉旅行の予定をキャンセルした場合、個室風呂や自宅で温泉の入浴剤を使ってみましょう。温泉気分を味わえるだけでなく、入浴剤の香りによってリラックス効果が期待できます。
また、温泉成分が含まれている入浴剤なら、さら湯よりもしっかり身体が温まり、湯冷めしにくいのも嬉しいポイントです。
生理で温泉が楽しめないとわかっている場合は、予め個包装タイプの入浴剤を準備しておくとよいでしょう。
生理と温泉旅行がかぶりそうなときの対策
生理と温泉旅行がかぶりそうなときの対策は、主に以下の通りです。
- 温泉旅行の時期をずらす
- 中用量ピルで生理を早める
- 低用量ピルで生理を遅らせる
チェックしてみましょう。
温泉旅行の時期をずらす
温泉旅行の時期と生理予定日がかぶりそうだと事前にわかっている場合、温泉旅行を延期するのも1つの方法です。
生理中に遠出をすることで身体に負担がかかり、生理痛の悪化や体調不良を招いてしまうおそれもあります。
ただし生理が理由であっても、旅館やホテルの予約をキャンセルすれば、キャンセル料が発生する可能性があります。温泉旅行のキャンセルが難しい場合、大浴場の温泉には入らず、部屋に備え付けの浴室を利用しましょう。
また、温泉に入れない代わりに、足湯を楽しめる観光スポットを訪れるのもおすすめです。
中用量ピルで生理を早める
中用量ピルを服用すると、生理の開始時期を予定よりも早められる可能性があります。
生理を早めたい場合に、中用量ピルを服用する方法は以下の通りです。
- 前月の生理開始から5日以内に中用量ピルの服用を開始する
- 希望する生理開始日の2日前まで、毎日同じ時間に1錠服用し続ける
- 服用を止めてから2〜5日後に生理が始まる
温泉旅行の前に生理が終わってしまえば、心身のコンディションが整った状態で温泉旅行ができるでしょう。旅行中にピルを服用し続けなければならない煩わしさもありません。
ただし、生理を早めるデメリットとして、”前月の生理が始まったタイミングから服用を開始しなければならない”ことが挙げられます。
事前に温泉旅行の1ヶ月以上前に婦人科を受診し、中用量ピルを処方してもらう必要があります。
また、中用量ピルは低用量ピルに比べて副作用が現れやすく、頭痛や吐き気を伴うことがあります。副作用が心配な人は、医師に吐き気止めなども一緒に処方してもらうよう相談しましょう。
低用量ピルで生理を遅らせる
「中用量ピルの副作用が心配だ」という人は、低用量ピルで生理を遅らせる方法も検討しましょう。本来、低用量ピルは28日分処方され、21日目までは有効成分を含んだ薬、22日目以降は有効成分を含まない偽薬で構成されています。
服用方法を変えると、生理予定日を遅らせることが可能です。
- 21錠まで低用量ピルを服用する
- 偽薬を服用せずに新しいシートで服用を続ける
- 生理が来てほしくない日以降は前のシートの偽薬を服用する
- 偽薬を飲み切ったら2枚目のシートの服用を再開する
低用量ピルは中用量ピルに比べて副作用が少ないため、身体に負担がかかりにくいといえます。
しかし、旅行中であっても毎日同じ時間に低用量ピルを服用し続けなければなりません。
また、安価な低用量ピルを海外通販で購入すると、健康被害に遭う危険があります。そのため、婦人科の医師に処方してもらった正規の低用量ピルを服用しましょう。
生理と温泉に関するよくある質問
最後に、生理と温泉に関するよくある質問を紹介します。
- 生理が終わりかけなら温泉に入ってもよい?
- 温泉によって生理の出血量は増える?
- 温泉旅行で生理の有無を本人に確認せず気遣う方法は?
上記3つの質問に詳しくお答えしていくので、疑問の解消にお役立てください。
生理が終わりかけなら温泉に入ってもよい?
温泉旅館や温泉施設によって生理に関するルールは異なるため、生理が終わりかけだからといって温泉に入ってよいとは限りません。
生理終わりかけでも経血が出るため、浴場やお湯を汚してしまうおそれがあります。
経血がほとんど出ず、生理がほぼ終わっている状態であれば、入浴直前にビデで腟内洗浄を行い、月経カップやタンポンを挿入すれば問題ないケースもあります。ただし、温泉の湯の中には雑菌が多く、生理中は腟内や子宮の免疫力が低下しているので、感染症のリスクが高まります。
入浴前に挿入した月経カップやタンポンは、終わったらできるだけ早めに外しましょう。
温泉によって生理の出血量は増える?
生理の経血は、子宮内膜が剥がれる際の出血です。温泉に入ると血行が促されるので、一時的に経血量が増えることがあります。
しかし、剥がれて出ていく子宮内膜の量が増えるわけではありません。
温泉旅行で生理の有無を本人に確認せず気遣う方法は?
グループやカップルで温泉旅行する際、「生理はデリケートな話題だから口に出しにくい」と悩んでしまうケースは少なくありません。
温泉旅行で生理の有無を確認せず、さりげなく気遣う方法は以下の通りです。
- 予め希望の日程を確認しておく
- 1日で複数の温泉施設を訪れるようなプランは避ける
- 備え付けの風呂や貸切り風呂がある旅館・ホテルを選ぶ
- 移動中は多めにトイレ休憩の時間を設ける
生理が予定通りに来ることが多い女性もいれば、大幅にずれ込む女性もいます。一方的に日時を決めて伝えるよりも、予め希望の日時を確認しておいたほうが、生理予定日を避けやすくなるでしょう。
また、生理中のメンバーがいる可能性がある場合、複数の温泉施設を訪れるプランもおすすめできません。
さらに、移動中は経血の漏れが気になったりお腹のコンディションが崩れたりして、普段よりも頻繁にトイレに行きたがる女性は少なくありません。こまめにトイレ休憩の時間を設けておけば、温泉旅行をより楽しめます。
生理中で温泉に入りたいときは周囲への配慮が重要
生理中に温泉に入ると、貧血や脱水症状、感染症などのリスクが伴います。また、経血によって脱衣所や浴場を汚してしまい、周囲に不快感を与える可能性もあります。
そのため、月経カップを使用したり、足湯や入浴剤で温泉気分を味わったりといった対策を取り入れましょう。
生理に左右されずに温泉旅行を楽しみたいのであれば、低用量ピル・中用量ピルを医師に処方してもらうのも選択肢の1つです。
また、「温泉旅行で温泉を思いきり楽しめない」と悩んでいるなら、ビラクスのデリケートゾーンコスメもご検討ください。
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